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アテンションプリーズ♬ CA最後の日

~客室乗務員(CA) 備忘録~

【CA最後の日】

平成22年11月に23年間務めていた某航空会社を退職しました。

羽田空港ラウンジの夕方。大きな窓ガラスに映るさっきまで私の職場だった大小の機材を見つめながら、ほ~っと溜息が漏れました。

過去に私が見てきた先輩や同僚達のフライト最後を彩る部屋が埋もれるくらいにあちこちから届く豪華な花束も、様々にフライトを終えて駆け付けた同僚達からの涙のハグや諸先輩の微笑み、家族やOG達の拍手もない最終日でした。事務手続きの完了とともにそれは終わりました。

その日は朝からずっと、ひゅ~ひゅ~と小さく風が鳴っていました。それは胸の中から吹いていました。

世界の空をあちらへこちらとへ目まぐるしく飛んでいた23年間の中で時代は大きく流れていき、少しづつ採用時の会社ではなくなっていきました。当時、所属していた大阪基地閉鎖と同時にクルーの大半が辞めざるを得ませんでした。僅かに少数が成田や羽田へ異動を申し出たのでした。しかし、それだけには留まらず大量整理解雇というよく出来たシナリオが着々と進められていたのです。

東京へ異動した者の一人ではあったのですが、時代の波には逆らえず、思い悩みつつも、辞めるという選択をしました。知り合いもほぼ居ない、純正社員という者がほとんど居ない現場から撤退した、という感じが表現としてはぴったりでした。

だんだん、当時が蘇ってきました。

それでは、しけた思い出はこれで最後にしましょう。

ここから、記憶と時代を遡って参りましょう♬

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